美容室におすすめのキャッシュレス決済システム|AirペイやSquareなど人気サービスを比較

美容室のキャッシュレス決済導入を検討しているものの、「どのサービスを選べばいいか分からない」「手数料や導入費用を比較したい」とお悩みのオーナー様も多いのではないでしょうか。キャッシュレス決済の導入は、顧客満足度の向上や会計業務の効率化に直結し、今や美容室経営に欠かせない要素です。この記事では、美容室がキャッシュレス決済を選ぶ際に失敗しないための比較ポイントを明確にしたうえで、AirペイやSquareといった人気の決済サービス5社を徹底比較します。結論として、手数料の安さだけでなく、対応ブランドの豊富さや入金サイクルの早さ、POSレジとの連携機能まで考慮することが重要になります。本記事を読めば、あなたのサロンの規模や特徴に合った最適なキャッシュレス決済システムが分かり、スムーズな導入まで実現できるでしょう。

  1. 美容室にキャッシュレス決済の導入をおすすめする理由
    1. 顧客満足度が向上し集客につながる
    2. 会計業務の効率化と現金管理のリスク軽減
    3. 客単価アップが期待できる
  2. 美容室のキャッシュレス決済選びで失敗しないための比較ポイント
    1. 決済手数料と導入費用の安さ
    2. 対応する決済ブランドの豊富さ
    3. 入金サイクルの早さと振込手数料
    4. POSレジや会計ソフトとの連携機能
  3. 【一覧表】美容室におすすめのキャッシュ-レス決済サービスを比較
    1. コストを抑え、多くの決済手段に対応したいなら「Airペイ」
    2. とにかく早く始めたい小規模サロンには「Square」
    3. 電子マネーの利用が多いサロンには「STORES 決済」
    4. 楽天ユーザーの集客を狙うなら「楽天ペイ」
    5. 本格的な店舗管理を目指すなら「スマレジ・ペイメント」
  4. 美容室におすすめのキャッシュレス決済サービス5選
    1. Airペイ(エアペイ)iPadとカードリーダー1台で多様な決済に対応
    2. Square(スクエア)最短当日から導入可能で小規模サロンにもおすすめ
    3. STORES 決済(ストアーズ)電子マネーの手数料が安く操作も簡単
    4. 楽天ペイ(実店舗決済)楽天ユーザーの集客が見込める
    5. スマレジ・ペイメント 高機能POSレジとの連携がスムーズ
  5. 美容室へのキャッシュ-レス決済導入から利用開始までの流れ
    1. ステップ1:キャッシュレス決済サービスを選んで申し込む
    2. ステップ2:加盟店審査を受ける
    3. ステップ3:決済端末の準備と初期設定を行う
    4. ステップ4:利用を開始しお客様へ告知する
  6. まとめ

美容室にキャッシュレス決済の導入をおすすめする理由

現代の消費社会において、キャッシュレス決済は急速に普及し、私たちの生活に深く浸透しています。経済産業省の発表によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%に達し、政府が目標として掲げる「2025年までに4割程度」という水準も目前となりました。 このような状況下で、お客様が現金を持ち歩かないシーンはますます増えていくでしょう。美容室においても、多様化する支払いニーズへの対応は、もはや単なる選択肢ではなく、お客様に選ばれ続けるために不可欠な要素となりつつあります。ここでは、美容室がキャッシュレス決済を導入すべき具体的な理由を3つの側面から詳しく解説していきます。

顧客満足度が向上し集客につながる

キャッシュレス決済を導入する最大のメリットの一つは、顧客満足度の向上とそれに伴う集客効果です。お客様が希望する支払い方法を提供できることは、サロンの利便性を高め、リピート利用や新規顧客の獲得に直結します。クレジットカードでポイントを貯めたい方、スマートフォン一つでスピーディーに支払いを済ませたい方など、お客様のニーズは様々です。これらの多様な決済手段に対応できていない場合、お客様は無意識のうちに「現金払いができる他のお店に行こう」と考えてしまうかもしれません。これは「機会損失」と呼ばれ、気づかぬうちに多くのお客様を逃している可能性があります。

特に、高額になりがちなカラーやトリートメント、縮毛矯正などのメニューでは、現金での支払いを避けたいと考えるお客様は少なくありません。キャッシュレス決済が利用できるという安心感は、お客様がサロンを選ぶ際の重要な判断基準の一つとなるのです。また、インバウンド需要の回復が見込まれる中、外国人観光客の多くはクレジットカード決済を好むため、キャッシュレス対応は海外からのお客様をお迎えする上でも必須と言えるでしょう。

会計業務の効率化と現金管理のリスク軽減

サロン運営の裏側にも、キャッシュレス決済は大きなメリットをもたらします。それは、日々の会計業務の効率化と、現金を取り扱うことに伴う様々なリスクの軽減です。現金でのやり取りでは、お釣りの計算や受け渡しに時間がかかり、お客様をお待たせしてしまうことがあります。キャッシュレス決済であれば、端末に金額を入力し、お客様にカードやスマートフォンをかざしていただくだけで会計が完了するため、お客様一人ひとりの会計時間を大幅に短縮できます

さらに、一日の終わりに行うレジ締め作業の負担も大きく変わります。現金売上が減ることで、売上金の計算ミスや過不足が発生する可能性が低くなり、スタッフの精神的な負担を和らげることが可能です。 売上データは自動的に集計されるため、日報作成などの事務作業もスムーズに進みます。また、店舗に多額の現金を保管しておく必要がなくなるため、盗難や紛失といった物理的なリスクから解放される点も、経営者にとって見過ごせない大きなメリットと言えるでしょう。

客単価アップが期待できる

キャッシュレス決済の導入は、サロンの売上向上、特に「客単価アップ」にも貢献する可能性を秘めています。お客様がクレジットカードやQRコード決済を利用できる環境では、手持ちの現金の額を気にすることなく、より高額なメニューや商品の提案がしやすくなります。 例えば、「今日は少し予算オーバーだけど、おすすめのトリートメントも試してみたい」と感じたお客様がいたとします。現金払いの場合は諦めてしまうかもしれませんが、後払いが可能なクレジットカードであれば、その場で追加の施術を受け入れてくれる可能性が高まるのです。

これは、シャンプーやトリートメントといった店販商品(ホームケア商品)の販売においても同様の効果が期待できます。いわゆる「ついで買い」を促しやすく、結果としてお客様一人あたりの利用金額を引き上げることにつながります。 また、決済サービスによっては分割払いに対応しているものもあり、高価格帯のコースメニューや髪質改善メニューといった、これまで心理的なハードルが高かったサービスへの申し込みを後押しする効果も見込めるでしょう。

美容室のキャッシュレス決済選びで失敗しないための比較ポイント

美容室にキャッシュレス決済を導入する際、どのサービスを選べば良いか悩むオーナー様も多いのではないでしょうか。自店に合わないサービスを選んでしまうと、手数料の負担が大きくなったり、会計業務が逆に煩雑になったりする可能性もあります。ここでは、美容室のキャッシュレス決済サービス選びで失敗しないために、必ずチェックすべき4つの比較ポイントを詳しく解説します。

決済手数料と導入費用の安さ

キャッシュレス決済を導入する上で、最も重要なのがコストです。特に継続的に発生する「決済手数料」は、サロンの利益に直接影響するため、慎重に比較検討する必要があります。決済手数料は、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済といった決済手段ごとに料率が異なります。

例えば、クレジットカードの決済手数料は3.24%〜3.74%程度が一般的です。一見するとわずかな差に感じられるかもしれませんが、年間の売上額で考えると大きな違いになります。仮に月の売上が100万円の場合、手数料率が0.5%違うだけで年間の負担額は6万円も変わってきます。そのため、料率の低さは非常に重要な選定基準となるのです。

また、導入時にかかる初期費用や、月額の固定費も確認が必要です。決済端末(カードリーダー)の費用は、キャンペーンなどで無料になるサービスも多くあります。小規模なサロンや個人経営の美容室であれば、月額固定費が無料で、使った分だけ手数料がかかる「成果報酬型」のサービスを選ぶのが賢明でしょう

決済方法手数料率の目安特徴
クレジットカード3.2% 〜 3.8%最も利用者が多く、高単価の決済に向いている。
電子マネー(交通系など)1.98% 〜 3.3%決済スピードが速く、少額決済でよく利用される。
QRコード決済1.6% 〜 3.3%独自のキャンペーンが多く、新規顧客の来店動機になりやすい。

対応する決済ブランドの豊富さ

お客様が利用したい決済方法に対応していないと、せっかくの来店機会を逃してしまう「機会損失」につながりかねません。特に美容室では、幅広い年齢層やライフスタイルのお客様が来店されるため、できるだけ多くの決済ブランドに対応しているサービスを選ぶことが集客の観点からも重要です

最低限、以下の主要なブランドは押さえておきたいところです。

  • クレジットカード: Visa、Mastercard®は必須です。JCB、American Express®、Diners Clubに対応していると、より多くのお客様のニーズに応えられます。カードをかざすだけで決済が完了する「タッチ決済」への対応も、会計の迅速化に繋がるため確認しましょう。
  • 電子マネー: SuicaやPASMOなどの「交通系電子マネー」は、駅の近くにあるサロンでは特に利用頻度が高い傾向にあります。その他、iDやQUICPayも主要な電子マネーとして普及しています。
  • QRコード決済: PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなど、国内で利用者の多いサービスを複数カバーできていることが望ましいです。

最近では、1台の端末でこれらの多様な決済方法にまとめて対応できるオールインワン型のサービスが主流となっています。レジ周りをすっきりとさせ、操作をシンプルにするためにも、対応ブランドの豊富さは必ずチェックしてください。

入金サイクルの早さと振込手数料

キャッシュレス決済による売上金が、いつ、どのくらいの頻度で自店の銀行口座に振り込まれるかを示す「入金サイクル」は、サロンの資金繰り(キャッシュフロー)に直接関わる大切なポイントです。特に個人経営や開業したばかりのサロンでは、資金繰りを安定させるために入金サイクルが早いサービスを選ぶことをおすすめします

入金サイクルはサービスによって異なり、「月1回」や「月2回」が一般的ですが、中には最短で翌日や翌々日に入金されるサービスもあります。入金が早いほど、仕入れや経費の支払いがスムーズになります。

また、入金の際に「振込手数料」がかかるかどうかも確認が必要です。毎回手数料がかかると、年間で見れば大きなコストになります。多くのサービスでは、指定の銀行口座(例えば、楽天ペイなら楽天銀行)を振込先に設定することで、振込手数料が無料になります。利用したい決済サービスと、手数料が無料になる銀行口座をセットで検討すると良いでしょう

POSレジや会計ソフトとの連携機能

すでにPOSレジを導入している、またはこれから導入を検討しているサロンにとって、決済サービスとの連携機能は業務効率を大きく左右します。POSレジと決済端末が連携していれば、会計金額を二度打ちする必要がなくなり、会計ミスを防ぎながら、お客様をお待たせする時間を短縮できます

日々の締め作業も、売上データが自動で集計されるため大幅に簡略化されます。美容室向けのPOSレジとして人気の「スマレジ」や「Airレジ」など、お使いの、あるいは導入予定のPOSレジと連携可能かどうかを事前に必ず確認しましょう。

さらに、「freee会計」や「マネーフォワード クラウド」といったクラウド会計ソフトとの連携も重要です。連携機能があれば、キャッシュレス決済の売上データが自動で会計ソフトに取り込まれ、日々の記帳業務や確定申告の負担を大幅に軽減できます。施術や接客といったコア業務に集中するためにも、周辺システムとの連携は積極的に活用すべき機能です

【一覧表】美容室におすすめのキャッシュ-レス決済サービスを比較

美容室への導入が増えている人気のキャッシュレス決済サービスについて、気になるポイントを一覧表にまとめました。各サービスにはそれぞれ特徴があり、サロンの規模や重視する点によって最適な選択肢は異なります。初期費用や決済手数料といったコスト面はもちろん、入金サイクルや連携機能など、運営の効率に関わる項目もしっかりと比較検討することが、失敗しないサービス選びの鍵となります。

以下の比較表で、ご自身のサロンにぴったりのサービスを見つけるための参考にしてください。

サービス名導入費用(税込)決済手数料入金サイクル振込手数料POSレジ連携
Airペイ(エアペイ)0円
(キャンペーン適用でカードリーダー・iPad無料貸与)
3.24%〜3.74%月3回 or 月6回無料Airレジ(無料)
Square(スクエア)4,980円〜
(決済端末代のみ)
3.25%〜3.75%最短翌営業日無料Square POSレジ(無料)
STORES 決済0円
(キャンペーン適用で決済端末無料)
電子マネー: 1.98%
その他: 3.24%〜
最短翌々営業日(手動)
月1回(自動)
10万円以上で無料STORES レジ(無料)
楽天ペイ(実店舗決済)0円
(キャンペーン適用でカードリーダー無料)
3.24%〜3.74%楽天銀行なら最短翌日楽天銀行なら無料POSレジ連携可(要問合せ)
スマレジ・ペイメント要問合せ3.24%〜月2回金融機関によるスマレジ(有料プラン推奨)

※上記の情報は変更される可能性があるため、最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。決済手数料は、決済ブランドや利用プランによって異なる場合があります。

コストを抑え、多くの決済手段に対応したいなら「Airペイ」

Airペイは、「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を利用することで、iPadとカードリーダーが無償で貸与される点が最大の魅力です。 これにより、初期費用を完全に抑えてキャッシュレス化を実現できます。対応する決済ブランドも非常に豊富で、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済まで幅広くカバーしているため、お客様の多様な支払いニーズに応えることが可能です。 振込手数料がどの金融機関でも無料であることや、無料POSレジアプリ「Airレジ」と連携してスムーズな会計管理ができる点も、美容室にとって大きなメリットと言えるでしょう。

とにかく早く始めたい小規模サロンには「Square」

Squareは、申し込みから審査までのスピードが速く、最短で申し込み当日から利用開始できる点が特徴です。 導入費用は決済端末の購入代金のみで、月額固定費もかからないため、個人経営のサロンやまずは小さく始めたいと考えているオーナー様におすすめできます。 また、売上の入金サイクルが最短翌営業日と非常に早く、振込手数料も無料なため、キャッシュフローを重視するサロンにとって心強いサービスです。 無料で使える高機能な「Square POSレジ」も提供されており、顧客管理や簡単な売上分析も可能です。

電子マネーの利用が多いサロンには「STORES 決済」

STORES 決済は、特に交通系電子マネーの決済手数料が1.98%と業界最安水準に設定されているのが大きな強みです。 お客様の層として、通勤や通学で交通系電子マネーを頻繁に利用する方が多い立地のサロンであれば、手数料コストを大きく削減できる可能性があります。入金サイクルは手動振込なら最短翌々日、自動振込なら月末締め翌月20日払いと選べるため、サロンの資金繰りに合わせて柔軟な対応が可能です。操作もシンプルで分かりやすく、初めてキャッシュレス決済を導入するサロンでも安心して利用を開始できます。

楽天ユーザーの集客を狙うなら「楽天ペイ」

楽天ペイ(実店舗決済)を導入する最大のメリットは、日本国内に多い楽天会員に対して、楽天ポイントが貯まる・使えるという強力なアピールができる点です。 これにより、新規顧客の獲得やリピート率の向上が期待できます。振込先に楽天銀行を指定すれば、365日いつでも売上が最短翌日に自動で入金され、さらに振込手数料も無料になるため、資金繰りの面でも非常に有利です。 楽天経済圏のユーザーをターゲットにしたいサロンにとって、最適な選択肢の一つとなります。

本格的な店舗管理を目指すなら「スマレジ・ペイメント」

スマレジ・ペイメントは、高機能なクラウドPOSレジ「スマレジ」との連携を前提とした決済サービスです。 「スマレジ」は、詳細な売上分析、複数店舗管理、顧客管理、予約管理など、美容室の運営を高度化するための豊富な機能を備えています。 そのため、 단순히決済手段を導入するだけでなく、データを活用して本格的な店舗経営やマーケティングを行いたいと考えているサロンに最適です。決済機能とPOSレジが一体となっているため、会計処理が非常にスムーズで、打ち間違いなどのミスを防ぎ、業務効率を大幅に向上させることができます。

美容室におすすめのキャッシュレス決済サービス5選

ここでは、美容室のオーナー様から特に支持されている、おすすめのキャッシュレス決済サービスを5つ厳選してご紹介します。それぞれのサービスが持つ特徴や強みを比較し、ご自身のサロンに最適なものを見つけるための参考にしてください。

Airペイ(エアペイ)iPadとカードリーダー1台で多様な決済に対応

Airペイは、株式会社リクルートが提供する決済サービスです。最大の魅力は、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ポイント決済まで、実に多くの決済手段にiPadまたはiPhoneとカードリーダー1台で対応できる点にあります。お客様が希望する支払い方法をほぼ網羅できるため、機会損失を防ぎ、顧客満足度の向上に直結するでしょう。また、同じリクルートが提供するPOSレジアプリ「Airレジ」と連携させることで、会計から売上管理までを一元化でき、業務効率が飛躍的に向上します。

現在実施されている「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を利用すれば、通常約2万円のカードリーダーが無料で提供されるため、初期費用を抑えて導入したいオーナー様には特におすすめです。振込手数料が無料である点も、日々の運営コストを考えると大きなメリットと言えます。

項目内容
決済手数料3.24% または 3.74%
対応決済ブランドクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)、電子マネー(交通系、iD、QUICPayなど)、QRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイなど)、ポイント(Ponta、dポイント)
導入費用キャンペーン適用でカードリーダー代0円
月額固定費無料
入金サイクルと振込手数料月3回または月6回(指定銀行の場合)。振込手数料はすべての銀行で無料。

Square(スクエア)最短当日から導入可能で小規模サロンにもおすすめ

Squareは、アメリカで誕生し、世界中の小規模ビジネスに支持されている決済サービスです。その一番の特徴は、申し込みから審査までのスピード感で、最短当日から利用を開始できる手軽さにあります。個人経営のサロンや、急いでキャッシュレス決済を導入したい場合に最適な選択肢となるでしょう。アカウントを作成すれば、無料POSレジアプリやオンライン決済、請求書発行機能なども利用できるため、決済にとどまらない幅広い業務をサポートしてくれます。

入金サイクルが非常に早いこともSquareの強みです。三井住友銀行またはみずほ銀行の口座を登録すれば、決済の翌営業日には入金されるため、キャッシュフローの安定化に大きく貢献します。複雑な料金プランはなく、決済手数料が一律で分かりやすい点も、初めてキャッシュレス決済を導入するオーナー様にとって安心できるポイントです。

項目内容
決済手数料3.25%(JCBのみ3.95%)
対応決済ブランドクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)、電子マネー(交通系、iD、QUICPay)、PayPay
導入費用決済端末代金のみ(Squareリーダー:4,980円〜)
月額固定費無料
入金サイクルと振込手数料最短翌営業日(三井住友銀行・みずほ銀行)。その他の銀行は週1回。振込手数料は無料。

STORES 決済(ストアーズ)電子マネーの手数料が安く操作も簡単

STORES 決済は、ネットショップ作成サービスで知られるSTORES 株式会社が提供しています。このサービスの際立った特徴は、交通系電子マネーの決済手数料が1.98%と、業界最安水準であることです。美容室では、トリートメントなどのオプション追加で少額決済になるケースも少なくありません。電子マネーの利用率が高い地域や顧客層のサロンでは、この手数料の低さが長期的に見て大きなコスト削減につながります。

また、操作がシンプルで分かりやすいと評判で、IT機器の操作に不慣れなスタッフでもすぐに使いこなせるようになります。導入にあたって、決済端末が無料になるキャンペーンを定期的に実施しているため、初期費用をかけずに始められる可能性が高いのも嬉しいポイントです。サロン運営に必要な予約システム「STORES 予約」との連携もスムーズに行えます。

項目内容
決済手数料電子マネー:1.98%
クレジットカード・QRコード決済(WeChat Pay):3.24%
対応決済ブランドクレジットカード(Visa、Mastercardなど)、電子マネー(交通系、iD、QUICPay)、QRコード決済(WeChat Pay)
導入費用キャンペーン適用で決済端末代0円
月額固定費無料
入金サイクルと振込手数料自動入金(月末締め翌月20日払い)または手動入金(最短翌々営業日)。合計金額10万円以上で振込手数料無料。

楽天ペイ(実店舗決済)楽天ユーザーの集客が見込める

楽天ペイは、楽天グループが提供する決済サービスです。最大の強みは、1億以上の楽天会員に対する強力な集客効果が期待できる点にあります。お客様は支払いで楽天ポイントを貯めたり、使ったりできるため、「楽天ポイントが使えるなら」という理由で来店する新規顧客の獲得が見込めます。特に若い世代や楽天のサービスを頻繁に利用する層が多いエリアでは、大きなアドバンテージとなるでしょう。

資金繰りの面では、楽天銀行の口座を利用すれば、決済の翌日に自動で入金されるというメリットがあります。これにより、日々の運転資金を安定させることが可能です。主要なクレジットカードや電子マネー、さらにはau PAYなど他のQRコード決済にも対応しており、幅広いお客様のニーズに応えることができます。

項目内容
決済手数料3.24% または 3.74%
対応決済ブランドクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)、電子マネー(交通系、楽天Edy、iD、QUICPayなど)、QRコード決済(楽天ペイ、au PAYなど)
導入費用キャンペーン適用でカードリーダー代0円
月額固定費無料
入金サイクルと振込手数料楽天銀行なら翌日自動入金(振込手数料無料)。他行は都度振込依頼(手数料330円)。

スマレジ・ペイメント 高機能POSレジとの連携がスムーズ

スマレジ・ペイメントは、高機能なクラウドPOSレジ「スマレジ」と完全に一体化した決済サービスです。すでにスマレジを導入している、あるいはこれから本格的な顧客管理や売上分析を行いたいと考えているサロンに最適です。決済情報が自動でスマレジに連携されるため、会計時の二度打ちの手間がなくなり、ミスを防止できます。これにより、会計業務が大幅に効率化され、お客様をお待たせする時間も短縮されるでしょう。

スマレジは、顧客ごとの来店履歴や施術メニュー、売上などを詳細に管理・分析できるのが特徴です。決済データと顧客データを紐づけることで、よりパーソナライズされたサービス提供や効果的な販売促進につなげられます。決済だけでなく、サロン全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、経営の質を高めたいオーナー様におすすめのサービスとなります。

項目内容
決済手数料3.24%〜
対応決済ブランドクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)、電子マネー、QRコード決済
導入費用決済端末代金(30,800円〜)
※別途スマレジのプラン料金が必要な場合あり
月額固定費無料(スマレジのプラン料金は別途)
入金サイクルと振込手数料月2回(振込手数料は銀行・金額により異なる)

美容室へのキャッシュ-レス決済導入から利用開始までの流れ

美容室にキャッシュレス決済を導入する際、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。サービスを選んでから実際に利用を開始するまでには、いくつかのステップがあります。ここでは、申し込みから運用開始までの一般的な流れを4つのステップに分けて具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ステップ1:キャッシュレス決済サービスを選んで申し込む

はじめに、この記事で紹介した比較ポイントなどを参考に、ご自身の美容室に最適なキャッシュレス決済サービスを選びます。導入したいサービスが決まったら、各サービスの公式サイトから申し込み手続きを行いましょう。申し込みはオンラインで完結することがほとんどで、画面の案内に沿って必要情報を入力していきます。

申し込みの際には、事業者情報や店舗情報、売上金の振込先口座などの情報が必要です。また、手続きをスムーズに進めるために、必要な書類を事前に準備しておくと良いでしょう。 必要書類は個人事業主か法人かによって異なります。

主な必要書類・情報
個人事業主本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど) 事業内容が確認できるもの(店舗のウェブサイト、SNSアカウント、店舗内外の写真など) 開業届(Squareなど一部サービスでは不要な場合もあります) その他、業種に応じた許可証(古物商許可証など)
法人登記簿謄本(履歴事項全部証明書) 法人番号 代表者の本人確認書類 店舗情報が確認できるもの(店舗のウェブサイト、店舗内外の写真など)

ステップ2:加盟店審査を受ける

申し込みが完了すると、決済代行会社および各決済ブランド(VisaやJCB、PayPayなど)による加盟店審査が行われます。 この審査は、店舗が加盟店として適切かどうか、法令などを遵守して事業を行っているかを確認するために実施されるものです。 美容室の場合、提供するサービス内容が明確にわかるウェブサイトやメニュー表を用意しておくことで、審査がスムーズに進みやすくなります。

審査期間は決済サービスや申し込む決済ブランドによって異なり、数営業日から数週間程度かかるのが一般的です。 例えばクレジットカードの審査は比較的早く、電子マネーや一部のQRコード決済は時間がかかる傾向にあります。 Squareのように最短当日から利用可能になるサービスもありますが、余裕を持ったスケジュールで申し込むことをおすすめします。

ステップ3:決済端末の準備と初期設定を行う

無事に審査を通過すると、決済サービス提供会社から決済端末が発送されます。端末が届いたら、利用開始に向けて初期設定を行いましょう。多くのサービスでは、お持ちのスマートフォンやタブレットに専用のアプリをダウンロードし、決済端末とBluetoothで接続するだけで設定が完了します。

設定自体は難しくありませんが、操作に慣れるためにも、マニュアルを確認しながら実際にテスト決済などを試してみるのがおすすめです。また、お客様にスムーズな会計を提供できるよう、スタッフ全員が操作方法を理解しておくことが大切です。安定した通信環境も不可欠ですので、店内のWi-Fi環境も併せて確認しておきましょう。

ステップ4:利用を開始しお客様へ告知する

初期設定が完了すれば、いよいよキャッシュレス決済の利用を開始できます。しかし、導入しただけではお客様に気づいてもらえない可能性があります。より多くのお客様にご利用いただくためには、どの決済方法が使えるのかを分かりやすく告知することが非常に重要です

具体的な告知方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 店頭でのアピール:対応ブランドのロゴステッカーを入口やレジ周りに掲示する。
  • ウェブサイトやSNSでの告知:お店のウェブサイトやInstagram、X(旧Twitter)などでキャッシュレス決済に対応したことをお知らせする。
  • 予約サイトの更新:ホットペッパービューティーなどのポータルサイトに登録している場合、支払い方法の欄を更新する。
  • お客様への声かけ:お会計の際に「クレジットカードやQRコード決済もご利用いただけます」と直接お声がけする。

これらの方法で積極的にお知らせすることで、お客様の利便性向上をアピールでき、集客効果も期待できるでしょう。

まとめ

本記事では、美容室にキャッシュレス決済を導入するメリットから、失敗しないための選び方のポイント、そしておすすめの具体的なサービスまで詳しく解説しました。キャッシュレス決済の導入は、顧客満足度の向上による集客効果だけでなく、会計業務の効率化や客単価アップにもつながるため、現代の美容室経営において非常に重要な施策といえるでしょう。

キャッシュレス決済サービスを選ぶ際は、決済手数料や導入費用といったコスト面はもちろん、対応する決済ブランドの豊富さ、入金サイクルの早さ、POSレジとの連携機能などを総合的に比較検討することが成功の鍵となります。それぞれの店舗の規模や客層、オペレーションに合ったシステムを選ぶことが大切です。

今回ご紹介したAirペイやSquareをはじめ、各サービスにはそれぞれ異なる強みがあります。この記事を参考に、まずは気になるサービスの資料請求や問い合わせから始めてみてはいかがでしょうか。あなたの美容室に最適なキャッシュレス決済システムを導入し、さらなる事業の発展を目指しましょう。