【2025年版】美容室・サロン向け電子カルテ14選。失敗しない選び方とおすすめ

電子カルテ

美容室・美容院、理容室をはじめ、エステサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロンなどを含む美容サロン全般で、電子カルテを導入するケースが非常に増えてきています。

本記事では、2025年最新の美容室向け電子カルテ14選を徹底比較し、失敗しない選び方を詳しく解説します。

機能や料金、操作性、サポート体制、クラウド/オンプレミス、他システム連携など、多角的な視点から最適な電子カルテを見つけるヒントが得られます。

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  1. 美容室が電子カルテを導入すると得られるメリットとは?
    1. 電子カルテ導入のメリット・デメリット
      1. メリット
      2. デメリット
  2. 美容室導入におすすめの電子カルテ14選
    1. Aiony(アイオニー)
    2. LiME
    3. KaruteKun
    4. A’staff(エースタッフ)(株式会社アライド・システム)
    5. SalonAnswer(エクシードシステム株式会社)
    6. 美歴(スパイラル株式会社)
    7. SALONPOS LinQ2(タカラベルモント株式会社)
    8. coming-soon(株式会社カミングスーン)
    9. パワーナレッジPOS(株式会社Groony)
    10. BeSALO(株式会社バルテック)
  3. おすすめの美容室・サロン向け電子カルテ(特化型)
    1. トレジャーボックス2(株式会社プロ・フィールド)
    2. BeKARTE(株式会社バルテック)
    3. BEAUTY PALETTE(株式会社エクストリンク)
    4. SALOON(有限会社ウィルイズ)
    5. SALON BOARD(株式会社リクルート)
  4. 美容室・美容サロン専用の電子カルテだから出来ること
  5. 写真/画像保存&手書きメモができる電子カルテ機能
    1. 電子カルテに保存できる画像の種類
  6. 美容室だけじゃない!使い方色々、導入後業種別のAiony電子カルテ活用例
    1. ■美容室の電子カルテ活用方法
    2. ■ネイルサロンの電子カルテ活用方法
    3. ■エステサロンの電子カルテ活用方法
    4. ■アイラッシュサロンの電子カルテ活用方法
  7. 電子カルテだけじゃない!Aionyの美容室・美容サロン専用CRMシステム
  8. 失敗しない美容室向け電子カルテの選び方
    1. 機能で選ぶ 電子カルテの必須機能と便利機能
      1. 必須機能
      2. 便利機能
    2. 料金・費用で選ぶ 導入コストと月額料金
    3. 操作性・サポート体制で選ぶ
    4. クラウド型とオンプレミス型の違い
    5. 他のシステムとの連携性で選ぶ
  9. 美容室に電子カルテを導入する際の注意点とステップ
    1. 導入前の準備とデータ移行のポイント
      1. 導入前の準備チェックリスト
      2. データ移行のポイント
    2. スタッフへの教育と定着化のコツ
    3. 電子カルテ導入で活用できる補助金・助成金
      1. 主な補助金・助成金の種類
      2. 申請時の注意点とステップ
  10. 美容室で電子カルテが人気の理由と活用方法まとめ
美容室が電子カルテを導入すると得られるメリットとは

美容室やサロン経営において、顧客情報の管理はサービスの質を高め、経営を安定させる上で非常に重要です。

これまで紙のカルテで管理されてきた顧客の個人情報や施術履歴、来店頻度といった情報をデジタルデータとして一元的に管理するシステムが、「美容室向け電子カルテ」です。

これは単なるデータ保存ツールではなく、顧客管理、予約管理、POSレジ機能など、サロン運営に必要な様々な機能を統合したシステムとして進化しています。

電子カルテ導入のメリット・デメリット

メリット

美容室が電子カルテを導入すると、以下のようなメリットが得られます。

  • 業務効率の大幅な向上:顧客情報の検索や入力、予約管理、会計処理などが迅速に行えるようになります。紙のカルテを探す手間や時間を削減し、お客様対応や施術に集中できる時間を増やせるでしょう。
  • 顧客満足度の向上とリピート促進:過去の施術履歴、髪質、好み、会話内容などを詳細に記録し、スタッフ間で共有することで、お客様一人ひとりに合わせた質の高いサービスを提供できます。これにより、お客様との信頼関係を深め、リピート率の向上に貢献します。
  • データに基づいた経営戦略:売上データや顧客データを自動で集計・分析できるため、客層の傾向や人気のメニュー、リピート率などを把握しやすくなります。これにより、より効果的な集客施策やメニュー開発など、データに基づいた経営判断が可能になります。
  • ペーパーレス化によるコスト削減と省スペース化:紙のカルテ用紙の購入費や印刷費、ファイリングの手間、保管スペースなどが不要になります。これにより、コスト削減だけでなく、サロン内の空間を有効活用できるようになります。
  • 情報共有の円滑化と均一なサービス提供:複数のスタッフが同時に同じ顧客情報を確認できるため、担当者が変わってもお客様に一貫したサービスを提供できます。施術前後の写真や手書きメモなども共有しやすく、スムーズな引き継ぎが可能です。
  • セキュリティの強化:紙のカルテに比べて、アクセス制限やパスワード設定、データバックアップなどにより、個人情報の紛失や漏洩リスクを低減できます。

デメリット

  • 導入コストと月額費用:初期費用としてシステム購入費や設定費用、デバイス費用がかかる場合があります。また、多くのシステムで月額利用料が発生するため、継続的なコストも考慮する必要があります。
  • スタッフの慣れるまでの時間:新しいシステム導入に伴い、スタッフが操作方法を習得するまでに一定の教育期間が必要です。デジタル操作に不慣れなスタッフがいる場合は、定着までに時間がかかる可能性があります。
  • システム障害のリスク:インターネット環境やシステムの不具合、デバイスの故障などにより、一時的にカルテにアクセスできなくなるリスクもゼロではありません。
  • 情報漏洩リスク:サイバー攻撃などによる情報漏洩のリスクは常に存在します。ただし、適切なセキュリティ対策が施されたシステムを選び、運用ルールを徹底することで、リスクを最小限に抑えることが可能です。

紙のカルテは、紙の劣化や破損の可能性があるだけでなく紛失の恐れも伴いますが、電子カルテを導入すれば長年経過しても鮮明で、誰もが見やすい状態のカルテをいつでも確認することができます。

「電子機器の操作方法が難しくて…」そんな方々にも導入でオススメなのは、iPadひとつでラクラク操作ができるAiony(アイオニー)の電子カルテです。
パソコンとは異なり、iPadは直感的に操作ができるので、普段スマホを操作することに慣れている人であればさほど難しくは感じないでしょう。

実際にAionyの電子カルテをお使いいただいて「もっと早く導入しておけばよかった!」とおっしゃる美容室も多数。ぜひあなたの美容室でもAionyの電子カルテを導入してみませんか?

あなたの美容室でも申し込んですぐ、電子カルテをはじめ予約管理や顧客管理などを開始いただけます。ぜひAionyカスタマーサポートまでご連絡ください。
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膨大な紙のカルテは探すのが大変で、保管場所も必要です。電子カルテを採用すれば充実した情報を記録できて、探したいお客様のカルテがすぐに見つかります。そのうえ、保管場所の削減も可能です。
美容室導入におすすめの電子カルテを作成できるシステムを3つご紹介します。

Aiony(アイオニー)

Aionyは電子カルテ、予約一元管理、レジ会計、顧客管理、売上集計などサロンワークに必要な機能を標準装備したコスパがいいPOSレジシステムです。iPadなので感覚的に操作できて、スマホでも使えます。

Aionyの電子カルテは手書きメモや画像を残せることが大きな特徴です。来店ごとにipadへ手書きのメモを書き込めます。

髪型や髪色を写真に残したり、カラーの色番などを簡単に書き込んだりできるため、写真と文字で施術のたびに詳細な情報を残せます。

次回来店時に情報を呼び出せるので、きめこまやかな接客につながり顧客満足度アップにつながるでしょう。施術同意書が必要な場合はiPad上でお客様に署名していただき、カルテと一緒に保存できます。

LiME

LiME
LiME

LiMEは美容師が企画・制作したカルテ&予約管理できるアプリです。スマホでカルテ管理できるので、膨大な顧客カルテをどこにでも持ち運べて楽に管理できます。

カルテ作成と連動してカレンダーに予約情報が更新されるため、二重管理をなくして業務効率をアップさせられます。カルテはスタッフ全員で閲覧・編集できて、お客様とはLINEで共有も可能です。

無料プランで利用できるカルテ管理は一人あたり5枚までですが、プロフィール登録すると無制限で利用できます。

KaruteKun

KaruteKun
KaruteKun

KaruteKunはカルテ管理・予約管理・売上管理をスマホ1台で完結できるアプリです。カルテ管理機能は写真や提供サービス付きの施術履歴を30秒で作成できて、すぐにサロン内で共有されます。一覧からも確認できるので、サロンワークの負担になりません。

LINE連携オプションを利用すれば予約受付やメッセージの一斉送信、LINEへのレシート送付もできるため、完全ペーパーレスなサロン経営が可能です。

A’staff(エースタッフ)(株式会社アライド・システム)

株式会社アライド・システムが提供するA’staff(エースタッフ)は、美容室・サロン運営に特化した顧客管理ソフト&POSシステムです。サロンワークの様々なシーンで役立つ機能を搭載しており、電子カルテはもちろん、予約管理、顧客管理、POSレジ、集計・分析、DM、商品管理まで、幅広い業務をサポートします。

電子カルテは手書き感覚で利用でき、施術写真や内容も顧客情報と連動して管理できる点が特徴です。撮影した写真は日付ごとに整理できるほか、アプリ上で顧客との共有もスムーズに行えます。さらに、同意書やカウンセリングシートの電子化にも標準で対応しているため、ペーパーレス化を推進したいサロンにおすすめです。キャッシュレス決済サービス「stera pack」端末との連携により、会計業務の効率化も実現できるでしょう。

  • 料金:要問い合わせ

SalonAnswer(エクシードシステム株式会社)

エクシードシステム株式会社のSalonAnswerは、シリーズ累計7,000店舗で導入されている理美容サロン専用POSシステムです。電子カルテから予約管理、売上管理、レジ機能、Web予約、大手ポータル予約サイトとの一元管理まで、サロン運営に必要な基本的な機能を網羅的にカバーしています。スタッフ個別の予約URLを発行できるため、お客様からの指名予約も容易になるでしょう。また、自店ネット予約を構築できるオプションプランも用意されています。

シンプルでわかりやすい画面と、データ解析・集計機能に強みがあり、経営状況を正確に把握するのに役立ちます。導入時はもちろん、導入後も蓄積されたデータを用いた勉強会や分析・提案に力を入れるなど、サポート体制が充実しているため、安心して利用を開始できることでしょう。

  • 料金:月額9,800円/5ID〜、初期費用 13万円

美歴(スパイラル株式会社)

スパイラル株式会社が提供する美歴は、手持ちのスマートフォンやタブレットで、電子カルテから顧客、予約、レジまでワンストップで管理できるアプリです。手持ちのデバイスにダウンロードするだけで、写真や手書きメモを登録できる電子カルテがすぐに使えるようになります。使いやすさにこだわったUIに加え、サロンごとの専任サポートが配置されているため、デジタルツールに苦手意識がある方でも安心して利用できるでしょう。

電子カルテと連動した予約管理、「Square ターミナル」との連携によるキャッシュレス決済、Webカウンセリング「Webカード」との連携による電子カウンセリングなど、拡張性の高さも魅力です。スタッフが利用するforBusinessアプリからタイムカードを登録することで、勤怠管理も可能になります。月額・初期費用無料のTrialプランも提供されており、気軽に試すことができます。

  • 料金:月額14,000円、初期費用40,000円〜(Teamプランの場合)

SALONPOS LinQ2(タカラベルモント株式会社)

タカラベルモント株式会社のSALONPOS LinQ2は、サロン経営に必要な機能をオールインワンで備えたPOSシステムです。受付台帳、キャッシャー、顧客管理、帳票・分析といった基本機能を提供し、新規・リピーターを問わない集客、顧客満足度を向上させる接客、経営判断に活かせる分析のための多彩な機能がそろっています。

ニーズに合わせた4種の料金プランのほかに、充実したオプション機能を用意しているのが特徴です。ネット予約やアプリ、デジタルカルテ、クレジットカード決済端末連動・バーコード決済サービス、粧材管理など、様々な機能の中から必要なものを選んで導入できます。安価なシンプルパックを選び、オプションで電子カルテ機能を追加するといった柔軟な使い方も可能です。

料金:要問い合わせ

coming-soon(株式会社カミングスーン)

株式会社カミングスーンが提供するcoming-soonは、ユニークな機能と提案力でサロンの業務効率化を促進する、ネット予約システム・売上管理POSシステムです。キャンペーンや誕生日特典の案内時に通知を送るオートプッシュ機能や、独自のアルゴリズムで複雑な予約ルールを判定する「予約台帳」など、複数の特許技術を活かした独創的な機能が豊富にそろっています

電子カルテ機能は、紙カルテのレイアウトをそのまま使え、手書きにも対応しているため、既存の運用からの移行もスムーズです。予約システムと連動しているので、来店日や担当スタッフで絞り込んで、必要なカルテをすぐに呼び出すこともできます。自社専用アプリおよびアプリと一体化した専用HPも作成可能です。また、追加料金不要でLINE連携予約ができる点も魅力といえるでしょう(※グループ店で1つのLINE公式アカウントで運用する場合はオプション利用料が必要です)。

  • 料金:月額21,000円(スタンダードプランの場合)、初期費用30,000円

パワーナレッジPOS(株式会社Groony)

株式会社GroonyのパワーナレッジPOSは、予約、顧客、役務を一元管理する整骨院・ジム・サロン向けのPOSレジシステムです。手書き対応のタブレット電子カルテを用いて、施術履歴の電子化やお客様アプリでの施術画像の共有、電子問診票の作成などが行えます。予約管理はもちろん、自動マーケティング機能や会員アプリ作成機能などを標準で搭載しており、多角的なサロン運営をサポートします。

POSレジは、5種類のテーマカラーからデザインを選べるため、店舗の雰囲気を損なうことなく設置できるでしょう。また、ネットショップ開設にも対応しているため、シャンプーなどのサロン専売品を簡単にオンラインで販売できます。販売チャネルの拡大や、ECサイトの開設を考えているサロンにおすすめのシステムです。

  • 料金:要問い合わせ

BeSALO(株式会社バルテック)

株式会社バルテックのBeSALOは、美容室・エステサロンなどに必要な機能がそろう予約管理・顧客管理ソフトです。予約や顧客情報、売上集計・分析、勤怠、集客の管理はもちろん、高額になりがちな本部管理システムを標準搭載しているのが特徴です。これから店舗増加の見込みがある場合や、既存システムの入替をリーズナブルに行いたい場合におすすめできます。オプションとして、24時間リアルタイム連動のWeb予約システムや、在庫管理機能、クレジット決済機能を用意しており、必要に応じて機能を追加できます。カルテ管理に特化したサービスとして、iPad用アプリ「BeKARTE」も提供しています。

  • 料金:月額12,500円+保守料2,500円(BeSALOパッケージソフト/5年払いの場合) ※初期費用は要問い合わせ

おすすめの美容室・サロン向け電子カルテ(特化型)

トレジャーボックス2(株式会社プロ・フィールド)

株式会社プロ・フィールドのトレジャーボックス2は、エステサロン・ネイルサロン・リラクゼーションサロンに特化したクラウド顧客管理システムです。来店促進から予約管理、役務管理、コース管理、売上管理など、サロン業務を幅広くサポートする機能がそろっています。予約表では、スタッフ軸だけでなくベッド軸での表示が可能であり、回数券やフリーパスといった様々なコースチケットの管理にも対応しているため、特化型サロンの複雑な運用にも柔軟に対応できます。

必要な機能だけを選択して利用できるクラウドサービスなので、できるだけコストを抑えたい場合に適しています。また、複数店舗の合算売上や店舗売上ランキングの確認など、充実した本部機能で複数店舗での運営がスムーズに行えるでしょう。マルチデバイス対応のため、PC(Windows・Mac)はもちろん、モバイル端末からも利用可能です。

  • 料金:月額12,000円~、初期費用20,000円~

BeKARTE(株式会社バルテック)

株式会社バルテックのBeKARTEは、美容室・エステ・鍼灸などでの運用に強みを持つiPad用カルテ管理アプリです。顧客管理ソフト「BeSALO」のオプション機能として提供されており、iPadを使って、簡単に顧客管理、予約管理、契約管理が行えます。ホットペッパービューティー(サロンボード)からの予約にも対応しているため、予約の一元管理にも貢献します。「BeSALO」の標準機能として、チケット・回数券、役務の消化、未消化分状況を簡単に把握できる「チケット管理」や来店誘導や販促に役立つ「メール配信」などを搭載しており、BeSALOと連携することでさらに幅広い機能が利用可能になります。オールインワン型の予約管理・顧客管理ソフトとして「BeSALO」も提供されています。

  • 料金:月額8,500円 ※初期費用は要問い合わせ

BEAUTY PALETTE(株式会社エクストリンク)

株式会社エクストリンクのBEAUTY PALETTEは、美容室・サロン専用のタブレット型カルテです。美容室やエステサロン・ネイルサロン・まつげエクステサロン・ペットサロン・整体・リラク系サロンなどの各サロン業務を管理可能で、4,000店舗以上で導入実績がある信頼性の高いシステムです。専用端末は不要で市販タブレットにて利用可能なため、導入コストを抑えられます。文字だけでは伝わらない情報も絵や画像をベースに手書き・フリーハンドで書き加えることができ、感覚的な内容も記録できる点が特徴です。

カルテにある来店履歴や施術記録の確認だけでなく、POSシステムとの連動により予約台帳や受付状況の確認もリアルタイムに行えます。タブレット側で入力した内容をPOS側で確認することもでき、業務連携がスムーズです。導入までは2~3週間で、現在の困り事や必要な機能などをヒアリングの上で料金プランを提案し、導入をサポートしてくれます。

  • 料金:要問い合わせ

SALOON(有限会社ウィルイズ)

有限会社ウィルイズが提供するSALOONは、サロン店舗向けの顧客管理アプリです。サロン店舗に最低限必要なレジ機能・売上機能・カルテ機能・分析機能・メール機能のみに絞ったシンプルなシステムで、月額980円と低コストで利用できる点が魅力です。

電子カルテ機能では、iPadで写真を撮ったり、写真に手書きのメモを残したりすることが可能です。サンクスメールを設定すれば、自動でメールを送信でき、顧客へのアプローチを効率化できます。CPM・RFM分析も利用できるため、根拠を持った指標で顧客にアプローチできるようになるでしょう。

SALON BOARD(株式会社リクルート)

株式会社リクルートが提供するSALON BOARDは、美容室・ネイルサロン・マツエクサロン・エステサロンなど幅広い業態に対応したサロン管理システムです。自社ホームページへの予約機能の追加、HOT PEPPER Beautyとの完全連携により、24時間365日ネット予約の受付ができます。電話・飛び込み・ホームページ・ネット予約など全ルートの予約を一元管理できるため、予約がバッティングする心配もありません。

DM機能を利用すると、顧客情報をもとにしたキャンペーン情報の一斉送信や、来店日前日・来店から30日後・誕生日といった条件を設定し自動でメッセージを送信できます。リアルタイムでの売上集計や、リピート率・来店サイクル・有料顧客などの分析も可能です。分析結果をもとに失客しそうな顧客に再来店のDMを送信したり、ターゲットになる顧客にDMを送信したりすることで、効果的な集客・再来店促進が期待できるでしょう。

ここからはAionyの電子カルテでは導入後、実際にどんなことができるのか?を詳しくご紹介していきます。

Aionyの電子カルテで、ご好評いただいてるのが『カメラ機能&手書き保存』機能です。

  • 『他社サービスの電子カルテシステムの中でも、写真/画像保存枚数が多かったから』
  • 『カウンセリングに力を入れたかったから毎回の写真を多く残したかった』

という理由がAiony導入の決め手となった美容室が多数。

そこで、今回はこの電子カルテの写真/画像保存&手書き機能について詳しくご紹介いたします。

最大6枚ずつ写真/画像保存&手書きメモができる電子カルテ機能

Aionyの電子カルテは、1回の施術ごとに最大10枚ずつの画像を保存できるのが大きな特長のひとつです。

さらに各画像1枚1枚の上から、手書きでメモやイラストなどを自由に追加して保存することも可能なので、各美容室・美容サロンのやり方や用途、目的に合わせて色々な使い方ができます。

例えば、施術前と施術後の写真を並べてお客様と一緒に確認をしたり、カウンセリング時、お客様にわかりやすいよう撮影した写真に手書きで矢印や施術箇所を囲う等のメモをつけながらご説明したり、色々なアングルから撮影したものをまとめて保存しておいたり…など、その美容室・サロンの特性に合った電子カルテの使い方へとカスタマイズすることが可能です。

電子カルテに保存できる画像の種類

Bionlyの電子カルテ機能では写真/画像保存・登録方法が「カメラ」を使って行うものと「アルバム」からインポートした写真を保存するものの2通りがあります。
そのときのシーンや状況、用途や美容室の目的によって使い分けていただくことで、より有効的に電子カルテを活用することができます。

■カメラで撮った写真の保存

iPad端末のメモリを使いたくない場合、カメラで撮影した写真をBionlyにそのまま保存できます。
Bionlyの電子カルテはデータをクラウド上に保存するため、お使いの端末容量を減らすことなく多くの写真/画像を保存できます。

■保存した画像への手書き書き込み

iPad自体のカメラ機能で撮影し保存した写真だけではなく、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した画像でもインポートして一緒に電子カルテへ保存することができます。
後から参考画像などの追加登録操作を行うこともできるので便利です。

■イラストへの手書き書き込み

Bionlyでは、美容室ならデコルテラインから上、アイラッシュサロンなら目のアップ…など各業種別にお使いいただけるイラストのテンプレートを電子カルテ画面に予めご用意しています。そのイラストの上から手書きで書き込みを行うことも可能です。もちろんこちらもカルテと一緒に保存できます。

Aionyの電子カルテは美容室はもちろん、エステサロンやネイルサロン、アイラッシュサロンなどの美容サロン様でも導入しお使いいただいています。では一体、導入後どんな風に活用すると良いのか、一例として業種別にご紹介します。
美容室の電子カルテ、タブレットカルテの使用例

Bionlyの電子カルテ

■美容室の電子カルテ活用方法

美容室の電子カルテ活用方法

美容室では、当日のメニューやご要望、会話内容などを記録しておくことはもちろん、髪型や髪色を写真に撮ってそのままその日の電子カルテに保存すれば、Before&Afterが作れます。(前後左右多くのアングルが写真で残せます)
また、カラーの色番やポイントも手書きで簡単に記録可能です。
1回の施術ごとにたくさんの顧客情報を残せるので、アフターフォロー時に具体的な提案やご案内ができます。リピートに繋がれば、次回来店時にもパッと情報を呼び出し確認することができるので「前回のことをよく覚えてくれているな」とお客様に感じていただけ、満足度アップに貢献します。

■ネイルサロンの電子カルテ活用方法

ネイルサロンの電子カルテ活用方法

ネイルサロンでは、当日の仕上がりを写真に撮って電子カルテに保存しておけば、同じデザインでもお客様毎の爪の形の違いや細かな配置、仕上がりも一目瞭然!
後日、同じデザインのリピートオーダーがあった際にも役立ちますね。
そして毎回の仕上がりを撮影・保存し続けていくと、だんだんそのお客様の好みや傾向を把握できるようになります。それをもとに次回のデザイン提案やオススメのメニューなどをご案内できれば、新たな売上にも繋がるだけでなくお客様との信頼関係も生まれていくことでしょう。
施術後の写真はお客様が欲しがる場合も多いので、そういった意味でも撮影&保存しておくと店内スタッフ間だけでなくお客様へも安心感を与えることができます。

https://aiony.jp/column/nailsalon-at-home/

■エステサロンの電子カルテ活用方法

エステサロンの電子カルテ活用方法

エステサロンでは、施術箇所のBefer&Afterを撮影し、写真を電子カルテに保存しておくことで変化の追いかけがしやすくなり、より的確なアドバイス・施術へと活かすことができます。
カウンセリング時に、手描きで部分的に色や矢印をつけたり、該当箇所を囲ったりしながら具体的な説明を行うとお客様にも伝わりやすくなります。
また、施術時に必要となる施術同意書などもiPad上でお客様に署名いただき、その日のカルテと一緒に保存することが可能です。
すべての情報を電子カルテ内に保存しておくことで事前準備などが楽になるだけでなく、作業効率アップや施術予定時間短縮にもつなげることができます。

■アイラッシュサロンの電子カルテ活用方法

アイラッシュサロンの電子カルテ活用方法

アイラッシュサロンでは、当日のメニューや使用素材などを電子カルテに保存するだけではなく、施術状態・仕上がりを撮影し、その写真上に手書きで長さや太さ、まつげの方向などを記載しておけば、同じ素材でも顧客毎の仕上がりを細かいところまで完璧に記憶できます。「前回と同じで」というオーダーがあった時も、過去のカルテ内容を確認すればすぐに再現できますね。
お客様一人一人の目の形やまつ毛の状態、毎日のアイメイク方法、またその落とし方、コンタクトの有無などの基本情報もカルテに登録しておけば、次回の予約タイミングをご案内することも難しいことではありません。そうしてリピートに繋げていくことができれば、来月以降の売上予測などもBionly上で確認することができます。

電子カルテだけじゃない!Aionyの美容室・美容サロン専用CRMシステム

電子カルテだけじゃない!Bionlyの美容室・美容サロン専用CRMシステム

Aionyには、電子カルテだけではなく他にも美容室・美容サロンの顧客管理に必要な機能がたくさん付いています。
iPadが1台あれば、導入後は電子カルテ管理だけでなく下記機能も使用可能です!(一部オプション含む)

  • 予約管理(大手検索サイトとの連携も含む)
  • レジ会計
  • 集計
  • 分析
  • 在庫管理
  • チケット機能
  • ポイント機能
  • メールの一斉送信
  • 電子同意書

これらすべての機能が、登録された各情報とそれぞれ紐づいているので美容室内・サロン内における情報の一括管理がしやすいのが特徴です。
そして、一括で管理すると各分野で色々な情報を知ることができます。「この美容室に来店されるお客様はご新規様が多いと思っていたけれど、実はリピーターの比率の方が高かった」だったり、「この時間帯はメンズの来店率が高い」、「カラーがこの美容室の人気メニューだと思っていたけれど、ナント実は縮毛矯正のオーダー率の方が高かった!」などなど、データ化されてはじめてわかることもあるかもしれません。

Aionyは毎回のカウンセリング時に役立つだけでなく、これまでの来店履歴から次回はいつ頃の予約が良さそうか、どんなメニュー・商品がオススメできそうか、施術時はどんなことに気を付けるべきか…などなど、色々な気付きを見つけやすくします。

失敗しない美容室向け電子カルテの選び方

美容室の業務効率化や顧客満足度向上に貢献する電子カルテですが、その種類は多岐にわたります。自店の経営状況や運用スタイルに最適なシステムを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが不可欠です。ここでは、失敗しないための電子カルテの選び方を詳しく解説いたします。

機能で選ぶ 電子カルテの必須機能と便利機能

電子カルテを選ぶ上で最も重要なのが、搭載されている機能です。美容室の業務を円滑に進めるためには、どのような機能が必要かを見極めることが大切です。まずは、電子カルテの基本的な必須機能と、あると便利な拡張機能について理解しましょう。

必須機能

美容室の電子カルテに求められる必須機能は以下の通りです。

  • 顧客情報管理機能:顧客の氏名、連絡先、来店履歴、施術履歴などを一元的に管理できる機能は基本中の基本です。過去の施術内容や使用薬剤、担当者などをすぐに確認できることで、スムーズな接客が可能になります。
  • カルテ作成・閲覧機能:紙カルテのように手書きでメモを残せる機能や、施術前後の写真を登録できる機能は、施術内容の記録や顧客との情報共有に役立ちます。同意書やカウンセリングシートを電子化できるものもあります。
  • 予約管理機能:顧客からの予約をデジタルで管理し、スタッフのスケジュールと連動させることで、ダブルブッキングを防ぎ、予約状況をリアルタイムで把握できます。
  • POSレジ機能:会計業務を効率化し、売上データを自動で集計する機能です。キャッシュレス決済サービスとの連携ができるかどうかも確認すると良いでしょう。

便利機能

必須機能に加えて、サロンの経営をさらに強化するための便利な機能も多数存在します。これらを活用することで、集客や顧客単価向上にも繋がります。

  • 集計・分析機能:売上データ、顧客の来店サイクル、リピート率などを自動で集計・分析し、経営戦略の立案に役立てる機能です。データに基づいた施策を打つことで、効果的な経営が可能になります。
  • マーケティング・販促機能:顧客の誕生日や最終来店日などの情報に基づき、自動でDMやクーポンを送信する機能です。LINE連携や自社アプリ作成に対応しているシステムもあります。
  • Web予約機能:24時間365日、顧客がオンラインで予約できる機能です。大手ポータルサイトとの連携や、スタッフ個別の予約URL発行に対応しているものもあります。
  • 勤怠管理機能:スタッフの出退勤を記録し、給与計算などに活用できる機能です。
  • 在庫管理機能:シャンプーやトリートメントなどの店販商品の在庫状況を管理し、発注漏れや過剰在庫を防ぐ機能です。

自店にとってどの機能が優先順位が高いのか、将来的な事業展開も見据えて検討することが重要です。

料金・費用で選ぶ 導入コストと月額料金

電子カルテの導入には、初期費用と月額費用がかかります。費用はシステムによって大きく異なるため、予算に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

  • 初期費用:システム導入時に一度だけ発生する費用です。設定費用や導入支援費用などが含まれる場合があります。
  • 月額料金:システムを継続的に利用するために毎月発生する費用です。利用ID数や機能の範囲によって料金プランが分かれていることが多いです。

中には、基本機能を無料で提供しているシステムや、初期費用が無料のプランもあります。まずは無料プランやトライアル期間を利用して、実際の使い勝手や必要な機能を見極めるのも一つの方法です。また、オプション機能を追加することで料金が変動する場合もあるため、トータルコストを把握しておくことが大切です。

料金体系は各社で異なりますが、一般的な内訳は以下の表のように整理できます。

費用項目内容確認すべきポイント
初期費用導入時の設定、データ移行、操作説明などにかかる費用無料か有料か、何が含まれるか
月額費用システム利用料、サポート費用などID数、機能範囲、データ容量による変動の有無
オプション費用追加機能(Web予約、キャッシュレス連携など)の利用料必要な機能が基本料金に含まれているか、オプションで追加する場合の費用

長期的な視点でコストパフォーマンスを比較検討し、自店の規模や成長段階に合った料金プランを選びましょう。

操作性・サポート体制で選ぶ

どんなに高機能な電子カルテでも、スタッフが使いこなせなければ意味がありません。また、導入後のトラブルや疑問を解決してくれるサポート体制も重要です。

  • 操作性:直感的で分かりやすいインターフェースであるか、美容師にとって使いやすい設計になっているかを確認しましょう。特に、写真や手書きメモの登録、予約の入力などがスムーズに行えるかは重要なポイントです。iPadなどのタブレット端末での操作性も確認しておきたい点です。
  • サポート体制:導入時の設定支援はもちろん、導入後の操作方法に関する問い合わせやトラブル対応など、充実したサポートが受けられるかを確認しましょう。専任の担当者がつくか、電話やチャットでのサポートが利用できるかなども比較検討の材料になります。データ分析や経営改善に関する勉強会や提案に力を入れている企業もあります。

デジタルツールに不慣れなスタッフが多い場合は、特に操作性とサポート体制を重視して選ぶことをおすすめします。無料トライアル期間中に実際にスタッフに使ってもらい、意見を聞くのも良い方法です。

クラウド型とオンプレミス型の違い

電子カルテには、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自店に合った形式を選びましょう。

  • クラウド型:インターネット経由でシステムを利用する形式です。サーバーの構築やメンテナンスが不要で、初期費用を抑えやすいというメリットがあります。インターネット環境があれば、場所を選ばずに利用できるため、複数店舗での情報共有や外出先からのアクセスにも便利です。データのバックアップやセキュリティ対策は提供会社が行うため、運用負担が少ないのも特徴です。
  • オンプレミス型:自社のサーバーにシステムを構築して運用する形式です。初期費用は高くなりますが、システムのカスタマイズ性が高く、自社の運用に合わせた柔軟な設計が可能です。インターネット環境に依存しないため、通信障害の影響を受けにくいというメリットもあります。ただし、サーバーの管理やセキュリティ対策は自社で行う必要があります。

近年では、手軽に導入でき、メンテナンス負担の少ないクラウド型が主流となっていますが、自店のセキュリティポリシーやカスタマイズの必要性を考慮して選択することが重要です。

他のシステムとの連携性で選ぶ

電子カルテ単体でなく、他のシステムとの連携ができるかどうかも重要な選定ポイントです。連携によって、さらなる業務効率化や顧客サービスの向上が期待できます。

  • 予約ポータルサイト連携:「ホットペッパービューティー」などの大手予約サイトからの予約情報を電子カルテに自動で取り込める機能です。予約の一元管理が可能になり、入力の手間やミスを削減できます。
  • キャッシュレス決済連携:「Square」「楽天Pay」「stera pack」「STORES決済」といったキャッシュレス決済サービス端末と連携することで、会計業務がスムーズになり、顧客の利便性も向上します。
  • LINE公式アカウント連携:LINEを通じて予約受付、レシート送付、キャンペーン情報の一斉送信などが可能になります。顧客とのコミュニケーションを強化し、再来店を促す効果が期待できます。
  • 自社アプリ・Webサイト連携:電子カルテと連動した顧客専用アプリや自社Webサイトを構築できるシステムもあります。事前カウンセリングや店販商品のオンライン販売など、顧客体験の向上に繋がります。

既存で利用しているシステムや、今後導入を検討しているシステムとの連携の可否と連携範囲を事前に確認しておくことで、導入後の手間やコストを削減し、よりスムーズな運用が可能になります。

美容室に電子カルテを導入する際の注意点とステップ

美容室に電子カルテを導入することは、業務効率化や顧客満足度向上に繋がる大きな一歩となります。しかし、その導入にはいくつかの注意点があり、適切なステップを踏むことが成功の鍵を握るでしょう。ここでは、導入前の準備からスタッフへの教育、そして活用できる補助金・助成金について詳しく解説します。

導入前の準備とデータ移行のポイント

電子カルテ導入を検討する際、まずは現状の課題を明確にし、導入によって何を解決したいのか、どのような効果を期待するのかを具体的に設定することが重要です。例えば、紙カルテの管理に手間がかかる、顧客情報の一元化ができていない、予約管理とカルテが連動していない、といった課題を洗い出すことから始めましょう。

導入前の準備チェックリスト

項目内容
現状把握と課題の明確化現在の業務フローで発生している非効率な点や、顧客管理上の課題を具体的にリストアップします。
導入目的と目標設定電子カルテ導入によって達成したい目標(例:予約業務の30%削減、顧客満足度5%向上など)を数値で設定します。
システム選定基準の再確認「機能」「料金」「操作性」「サポート体制」「連携性」など、自店に最適なシステムを選ぶための基準を再確認します。
導入スケジュールの策定システム選定から導入、運用開始までの具体的な期間とタスクを計画します。
必要な機材の準備電子カルテの利用に必要なタブレット、PC、安定したネットワーク環境などを確認・準備します。
セキュリティ対策の検討顧客情報の取り扱いに関するセキュリティポリシーを策定し、システム選定時にもセキュリティ機能を重視します。

データ移行のポイント

紙カルテから電子カルテへのデータ移行は、手間と時間がかかる作業ですが、正確かつ計画的に行うことが極めて重要です。既存の紙カルテや他のシステムに蓄積された顧客情報を、新しい電子カルテシステムへスムーズに移行するためのポイントを理解しておきましょう。

  • 移行するデータの選定:全ての情報を移行する必要があるか、過去数年分のデータのみで良いかなど、移行対象とするデータの範囲を事前に決定します。
  • 移行方法の検討:手入力での移行、CSVファイルによる一括インポート、またはベンダーによるデータ移行サポートの利用など、最適な方法を選びます。大量のデータがある場合は、ベンダーのサポートを受けることで、時間と労力を大幅に削減できるでしょう。
  • 移行期間中の業務フロー:データ移行中は、一時的に紙と電子カルテを併用する期間が発生する可能性があります。この期間の業務フローを事前に定め、スタッフ間で共有しておくことが大切です。
  • データの整合性チェック:移行完了後には、必ずデータが正しく反映されているか、欠損や重複がないかなどを複数人で確認し、整合性を保つように努めてください。

スタッフへの教育と定着化のコツ

どんなに優れた電子カルテシステムを導入しても、スタッフが使いこなせなければその効果は半減してしまいます。導入を成功させるためには、スタッフ全員がシステムを理解し、積極的に活用できるような教育とサポート体制の構築が不可欠です。

  • 導入の目的とメリットの共有:なぜ電子カルテを導入するのか、それによってスタッフ自身の業務がどのように効率化され、顧客サービスが向上するのかを丁寧に説明し、理解と協力を促しましょう。
  • 操作研修の実施:システムの基本操作から応用機能まで、段階的に研修を行います。座学だけでなく、実際にシステムを操作する時間を多く設け、実践的なトレーニングを重ねることが効果的です。特に、写真や手書きメモの登録、予約管理との連携など、日々の業務で頻繁に使う機能は重点的に指導します。
  • マニュアルの作成と活用:システムの使い方やよくある質問などをまとめた簡易マニュアルを作成し、スタッフがいつでも参照できるように準備します。
  • 運用ルールの明確化:カルテの入力項目や記載方法、予約変更時の対応など、電子カルテ運用に関する具体的なルールを明確にし、統一された運用を心がけましょう。
  • 定期的なフィードバックと改善:導入後も定期的にスタッフからの意見や要望を吸い上げ、システムの運用方法や教育内容を改善していくことで、定着化を促進できます。
  • サポート体制の構築:システムに関する疑問やトラブルが発生した際に、すぐに相談できる社内担当者を配置したり、ベンダーのサポート窓口を活用したりするなど、安心して使える環境を整えることが大切です。

電子カルテ導入で活用できる補助金・助成金

電子カルテの導入には、初期費用や月額費用がかかりますが、国や地方自治体が提供する補助金や助成金を活用することで、導入コストを大幅に軽減できる可能性があります。美容室が電子カルテを導入する際に利用できる主な制度として、「IT導入補助金」や「小規模事業者持続化補助金」などが挙げられます。

主な補助金・助成金の種類

  • IT導入補助金:中小企業・小規模事業者の労働生産性向上を目的とし、業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に資するITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入費用の一部を補助する制度です。電子カルテやPOSレジ、予約管理システムなどが対象となります。特に、インボイス制度への対応を目的とした会計・決済・受発注機能を有するソフトウェアの導入を支援する「インボイス対応類型」や、幅広いITツール導入を支援する「通常枠」などがあります。補助率は1/2から最大4/5と高く、美容室のDX化を強力に後押しする制度と言えるでしょう。
  • 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者が作成した経営計画に基づいて行う販路開拓や業務効率化の取り組みを支援する制度です。電子カルテの導入が、顧客満足度向上や業務効率化に繋がる販路開拓・生産性向上の一環と認められれば、補助対象となる可能性があります。IT導入補助金とは異なり、利用するサービス提供事業者に制限がない点が特徴です。
  • 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者が生産性向上のための設備投資などを行い、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を引き上げた場合に、その費用の一部を助成する制度です。電子カルテ導入による業務効率化が、賃上げに繋がる取り組みとして認められる場合があります。

申請時の注意点とステップ

補助金や助成金を活用する際には、いくつかの注意点があります。

  • 公募期間の確認:各補助金には公募期間が定められています。申請を検討する際は、必ず最新の公募要領を確認し、期間内に申請手続きを完了させる必要があります。
  • 対象ツールの確認:IT導入補助金の場合、補助対象となるITツールは事前に事務局の審査を受け、補助金ホームページに公開(登録)されているものに限られます。導入を検討している電子カルテが対象ツールに含まれているかを確認しましょう。
  • IT導入支援事業者の活用:IT導入補助金の申請は、ITツールを提供する「IT導入支援事業者」と共同で行うのが一般的です。申請手続きのサポートや事業計画の策定支援を受けられるため、積極的に活用することをおすすめします。
  • 複数の補助金の併用:原則として、同一の経費に対して複数の補助金を併用することはできません。ただし、異なる経費項目であれば、複数の補助金を活用できる場合がありますので、各補助金の公募要領を詳細に確認することが重要です。

これらの補助金・助成金を賢く活用することで、美容室の電子カルテ導入における経済的負担を軽減し、スムーズなデジタル化を実現できるでしょう。

美容室では、季節ごとに変わるトレンドや新たなメニューが出てくるため、顧客一人一人の好みや要望をすべて記憶しておくのには限界があります。
そんな時こそ電子カルテの出番です!電子カルテに撮影した写真/画像やイメージを残しておくことで、これまでの傾向から美容室に来店されるお客様へのスムーズな提案や新しいチャレンジの促しがしやすくなるかもしれません。

それはいずれ、お客様の満足度アップに繋がるはず。
是非この機会に、カウンセリング強化の第一歩としてあなたの美容室でも「電子カルテの導入・活用」を検討してみてはいかがでしょうか。


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