※本記事は過去に制作されたため、一部現在は提供していない機能や製品・サービスについての情報が含まれている場合がございます。最新の情報についてはお問合せください。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府から全国に緊急事態宣言が発令されました。
理美容室は休業要請対象外、エステ・ネイルサロンなどは広さによって異なる対応(※)となりましたが、「不要不急の外出自粛」ということもあり、開店していても来客数の減少は免れない中で、
通常よりも清掃面やコミュニケーションに気を使われたり、時短営業にされたりと、工夫をしながらなんとか営業を続けられるサロンもあることでしょう。
また、感染拡大防止はもちろんサービスの特性・来店状況などを鑑み、休業を選択する店舗も増えています。国からの保証や感染終息の目途もつかない今、先行きは不安なこととお察しします。
しかし、営業を再開し、お客様が戻られる日は必ずやってきます。
Aiony Blogでは必ず訪れる営業再開に向けて、通常営業時では後回しにしがちな大切なこと
“今だからこそしておくべきこと” を、ご紹介していきます。
(※)エステ・ネイルサロンなどは1,000㎡超の大型店は休業要請、1,000㎡以下の場合は使用停止・開催停止の協力依頼、100㎡以下の施設は営業時の適切な感染防止対策の徹底が依頼されている
【第2回】コストの見直し
新型コロナウィルス感染症による経営への影響は、数か月に及ぶ収益減をはじめ、感染防止対策費等、金銭面で想定を超える影響が出るものと予想されます。また、その影響の終息も見通しすら立たない中、サロンを維持することを最優先に考えたとき、やむを得ない支出もありますが、現状かけているコストの中で何を削減できるか、という点でコストを見直されることは自然なことでしょう。
その時、コスト削減の対象として早い段階で候補に挙がるのが「広告費」ではないでしょうか。
ただ、広告費を削減した場合、通常営業再開後の集客に大きな影響が出てしまっては、それもまた問題ですよね。すぐに広告をやめるのはもちろん難しいですが、今後広告に頼らず集客ができるよう基盤作りをはじめてみてはいかがでしょうか。
1、自社WEB予約システムの導入

ポータルサイトで集客を行い、そのWEB予約機能を利用して予約受付をしている場合、広告掲載をやめてしまうと同時にWEB予約の受付ができなくなってしまいます。このような場合、結果的に予約を受けるための最低限の固定費が上がってしまいます。
自社でWEB予約機能を持つことができれば、その心配はありませんよね。
WEBを使った集客方法では、ホームページやブログ、FacebookやInstagramなどのSNSツール、そしてGoogleでの検索結果やマップに表示されるGoogle マイビジネスなど、幅広く活用することができます。これらの媒体から、自社WEB予約サイトへ誘導する道筋をつくれば、ポータルサイトに頼る必要はありません。
しかし、いきなり全てを自社メディアにすることは、本当に集客できるのかと不安もあるでしょう。自社での集客に自信が無いとき、力になってくれるのが、利用者の多いポータルサイトです。軌道にのるまでは、ポータルサイトを利用してリピーターを増やし、軌道にのれば、自社のWEB予約へ一本化することがゴールとなります。
予約方法の導線を複数持つと管理が大変というイメージがあるかもしれませんが、各種ポータルサイトの予約と連動できる予約システムを選べば一元管理が可能です。
2、SNS・ブログでの情報発信

お客様によるSNSでの情報収集が活発化し、ポータルサイトで情報を見た後に、気になったお店のホームページやSNSを見るユーザーも増えています。ブログやFacebook、InstagramなどのSNS媒体を全て管理すると、手間はかかるかもしれませんが、サロンやスタッフの個性を出しやすかったり、サロンからの情報も、新鮮かつスピーディーに、簡単に発信することができ、お客様ともコミュニケーションを図れることでメリットが多く、利用するサロンも増えています。
SNSを有効活用するためには、お店の情報だけでなく、お客様に役立つ情報やワンポイントテクニック、キャンペーン情報などを積極的に発信しましょう。また、トレンドやニーズに合わせた内容を盛り込んでいくことで、フォロワーが増え、お客様とのコミュニケーションもより充実したものとなります。
3、新規顧客のファン化率アップ

お店を知ってもらうきっかけとして、新規の集客には、ポータルサイトを利用することが効率的と言えるでしょう。しかし、その来店をクーポン目当ての一度きりで終わりにするのではなく、来店をきっかけにリピートしてもらう=「ファン化」させることが重要です。
お店のファンである固定客率が高ければ高いほど、今回のような緊急事態でお店を休業した場合でも失客につながる可能性は低くなります。
また、一人のファンから、友人や知人を紹介してくれるような「お店のファン」をどれだけ増やせるかで、ポータルサイトに頼らない集客ができるかどうかが決まります。
それには、顧客満足度をアップさせることが必要不可欠です。施術テクニックの他に、カウンセリングやアフターフォローなども重要となります。顧客の要望を実現し、満足させるためには、感性がマッチしていれば、多くを語らずとも顧客の理想を叶えることができるかもしれません。しかし、人はそれぞれ感性や感覚が違いますので、顧客の理想を正確に聞き出すヒアリング能力と、それを実現する技術力を磨くことで、『顧客×美容師』のマッチ率をアップさせることができます。
サロン自身のパワーアップを
広告は認知度アップや新規顧客の獲得に大きく貢献しますが、頼り切りで他に対策を持たないと『サロンの地力』をつけることが難しくなります。地力がないと広告費がかさむ一方で、経営を圧迫する一因にもなります。今回の新型コロナウイルス感染症の影響でできた時間をきっかけに、コスト削減を考えられる場合、’’自社でできること’’の見直しをされてみてはいかがでしょうか。